ペットを飼う前に
ペットは私たちの生活に潤いと安らぎをもたらしてくれる存在です。しかしながら、私たち人間と同じように、毎日食べ、排泄し、眠り、運動し、その世話は休みなく続きますし、飼い主の思い通りに行動しないこともあります。飼い主になるということは、ペットの命を預かるということです。ペットを飼うのに愛情はもちろん必要ですが、「かわいい」という気持ちだけでは生き物は飼えません。自分が最後まで責任をもって飼えるのか、飼い始める前によく考えてみましょう。「飼わない決断」もまたペットの命を預かる責任を果たすことになります。
ペットを飼えなくなるケース
ペットを手放す理由にはいろいろなケースがあります。あなたは大丈夫でしょうか?
- 引っ越しで飼えなくなった
- ペット禁止の集合住宅で飼っているのが見つかってしまった
- 子供に動物に対するアレルギー症状が出た
- 近隣から苦情がきた
- 仕事や子供などの事情で多忙になり、世話をする時間がない
- 高齢になったペットの介護が大きな負担に
- 飼い主が病気や高齢になったため世話ができなくなった
- 飼い主が入院又は死亡し、引き取る者が誰もいない
- ペットが病気や怪我により治療が必要になったが、治療費が高い
- ペットに子供が産まれ、全部を飼うことができない
ペット飼う前に考えること
1.住居環境
あなたのお住まいはペットを飼える住居ですか?転居や転勤の予定はありませんか?転居や転勤の予定があるなら慎重に判断しましょう。
2.ライフスタイル
あなたの飼いたいペットは、あなたのライフスタイルに合っていますか?ペットの種類や大きさ、生態、特性などが、あなたの生活環境に適しているでしょうか?幼い時には小さくてかわいくても、大人になると思っていたよりも大きくなってしまうことがあるかもしれません。
3.家族の同意とアレルギー
あなたの家族は全員ペットを飼うことに同意して、全員で協力して世話ができますか? 家族に動物に対するアレルギーを持っている人はいませんか?
4.世話をする時間と体力
毎日欠かさず世話に時間と手間をかけられますか? あなたの体力で世話ができるペットですか? 近隣に迷惑をかけないように配慮できますか?
5.経済的な負担
食費や健康管理費など、ペットの一生にかかる費用を考えてみましたか?
6.生涯にわたる計画
ペットだけでなくあなたも含めた生涯にわたる計画をたててみましたか? 万一飼えなくなったとき、代わりにお世話をしてくれる方がいますか?