ワクチン接種に係る判断について

(令和3年10月5日現在)

新型コロナワクチンの接種は、強制ではありません。しっかり情報をご理解・ご確認いただき、希望のあった場合に接種となります。

予防接種による感染症発症予防の効果等と副反応のリスクの双方について理解した上で、自らの意思(16歳未満の人は保護者の同意が必要。)で接種を受けていただいています。受ける方の同意がなく、接種が行われることはありません。

ワクチンの接種による副反応をなくすことは困難ですが、ワクチン接種によって得られる利益(有効性)と副反応などのリスクを比較し、ご本人の健康状態など様々な事情を勘案の上、接種をご判断ください。

〇新型コロナワクチンについて

現在、日本で接種が進められている新型コロナワクチンは新型コロナウイルス感染症の発症を予防します。ワクチンの接種を受けた人は受けていない人と比べて新型コロナウイルス感染症を発症した人が少ないということがわかっています。ファイザー社製のワクチンの場合で、十分な免疫ができるのは2回目の接種を受けてから7日程度経って以降とされており、発病予防効果は約95%、モデルナ社製のワクチンの場合で、十分な免疫が確認されるのは2回目の接種を受けてから14日以降とされており、発病予防効果は約94%、アストラゼネカ社のワクチンの場合で、十分な免疫が確認されるのは2回目の接種を受けてから15日以降とされており、約70%等の発症予防効果と報告されています。

現時点では感染予防効果は、十分には明らかになっていません。ワクチン接種にかかわらず、適切な感染防止策を行う必要があります

※ファイザー社、武田/モデルナ社のmRNAワクチンについて

メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンとは、コロナウイルスのスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだ製剤になります。このワクチンを接種し、mRNAがヒトの細胞内に取り込まれると、このmRNAを基に細胞内でウイルスのスパイクタンパク質が産生され、スパイクタンパク質に対する中和抗体(病原体等に対して及ぼす生物学的な影響を中和して、細胞を防御する抗体)の産生や、細胞性免疫応答(異物を排除する免疫機構の1つ)が誘導されることで、コロナウイルスによる感染症の予防ができると考えられているものです。このタイプのワクチンは、ファイザー社製および武田・モデルナ社製のワクチンがあります。

(子どもの接種について)

厚生労働省チラシ、各社説明書

〇新型コロナワクチンの副反応について

これらのワクチンでは、接種後に注射した部分の痛み、疲労、頭痛、筋肉や関節の痛み、寒気、下痢、発熱等がみられることがあります。こうした症状の大部分は、接種後数日以内に回復しています。

これらのワクチンの感染予防効果は、現在、データを蓄積し、研究が進められているところであり、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

発現割合の表

アストラゼネカ社の新型コロナワクチンについて、主な副反応は、注射した部分の痛み、頭痛、関節や筋肉の痛み、倦怠感、疲労、寒気、発熱等があります。臨床試験では、これらの症状は2回目の接種時より1回目の接種時の方が、発現頻度が高い傾向が見られています。なお、まれに起こる重大な副反応として、ショックやアナフィラキシーがあります。また、ごく稀ではあるものの、ワクチン接種後に血小板減少症を伴う血栓症(※1)、毛細血管漏出症候群(※2)、ギラン・バレー症候群などの脱髄疾患(※3)を発症した例が、海外で報告されています。接種後に次のような症状が現れたら、速やかに医療機関を受診してください。

(※1)持続する激しい頭痛、目のかすみ、息切れ、錯乱、けいれん、胸の痛み、足のやむくみや痛み、持続する腹痛、接種部位以外の内出血(あざ)などの症状。なお、これらの症状の殆どは接種後28日以内に起きることが多く、また、2回目の接種後よりも1回目の接種後に起きることが多いです。

(※2)手足のむくみ、低血圧などの症状。

(※3)手足の力が入りにくいなどの運動障害、しびれなどの感覚障害、排尿・排便障害、目のかすみなどの視力障害。

なお、アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、新しい種類のワクチンのため、これまでに明らかになっていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状を認めた場合は、接種医あるいはかかりつけ医に相談しましょう。

また、その他のワクチン(ノババックス社が開発中のワクチン等)でも、ワクチン接種後に、ワクチン接種と因果関係がないものも含めて、接種部位の痛みや、頭痛・倦怠感・筋肉痛等の症状がみられたことが論文等で報告されています。(詳細は、副反応に関する審議会資料をご覧ください。)

・重度の副反応(アナフィラキシー)について

アナフィラキシーとは薬や食物が身体に入ってから、短時間で起きることのあるアレルギー反応です。じんま疹などの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状が急に起こります。血圧低下や意識レベルの低下(呼びかけに反応しない)を伴う場合を、アナフィラキシーショックと呼びます。

アナフィラキシーは特定のワクチンだけに起きるものではなく、様々な医薬品やワクチンの投与後に報告されています。例えば、インフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告では、因果関係があるかどうか分からないものも含め、1シーズンで、約20件のアナフィラキシーが報告されています。

予防接種後に、息苦しさなどの呼吸器症状がみられれば、接種会場や医療機関で、まず、アドレナリン(エピネフリン)という薬の注射を行います。その後、症状を軽くするために、気管支拡張薬等の吸入や抗ヒスタミン薬、ステロイド薬の点滴や内服なども行います。

接種後にもしアナフィラキシーが起こっても、すぐに対応が可能なよう、予防接種の接種会場や医療機関では、医薬品などの準備をしています。

ショックやアナフィラキシーが1回目の接種で認められた場合、2回目の接種は受けられません。また、アナフィラキシーの既往や重度のアレルギー症状のある人は1回目の接種前に必ずかかりつけ医にご相談のうえ、接種するかどうか決めてください。

〇接種に関する同意について

新型コロナワクチン接種は強制ではありません。

接種は、ご本人が希望する場合(16歳未満は保護者の同意がある場合)に限り接種を行うことになります。

予防接種を受ける方は予防接種による発症予防及び重症化予防に期待される効果と副反応のリスクの双方について理解したうえで、自らの意思で接種を受けてください。なお、接種を受けられない人や注意が必要な人がいらっしゃいますので、接種するワクチンの説明書をご確認ください。また、職場や周りの方などに接種を強制したり、接種を受けていない人に差別的な扱いはやめましょう。一人ひとりがお互いを思いやり、冷静な行動をとっていただきますよう、よろしくお願いいたします。

〇予防接種健康被害救済制度について

予防接種の副反応による健康被害は、極めて稀ですが、ゼロではありません。万が一、新型コロナワクチンの接種により、健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済を受けることができます。

なお、申請に必要となる手続きなどについては、住民票のある市町村にご相談ください。

詳しくは、政府ホームページまたは、下記コールセンターへお問い合わせください。

〇各種問い合わせについて

厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター
ワクチンの有効性や安全性、施策の在り方に関するご意見など、ワクチン接種全般に関する問い合わせに対応
電話番号:0120-761-770(フリーダイヤル)
受付時間:午前9時から午後9時(土日祝も対応)


大阪府新型コロナワクチンコールセンター
ワクチンの副反応疑いなど医学的な知見が必要となる専門的な問い合わせに対応
電話番号:06-6635-2047
受付時間:24時間(土日祝も対応)

〇新型コロナウイルス感染症の発生状況などの情報については、下記をご参照ください。