1983年(昭和58年) ジャンボ庭園手作り

更新日:2021年08月31日

1983年(昭和58年) ジャンボ庭園手作り

 

■朝日新聞 1983年(昭和58年)5月27日号より

校内緑化運動の第一弾

ジャンボ庭園手作り

泉佐野・北中小のPTA

 

 

コンクリート校舎に緑のうるおいを 泉佐野市立北中小学校(古谷保一校長、991人)は、父母と先生が一緒になって「緑化推進委員会」をつくり、その最初の事業として、このほどジャンボ庭園を完成させた。
同小学校は110年の歴史があり、一昨年、木造から鉄筋三階建てに立て替えられた。この改築を機に、PTAを中心に「緑化推進委員会」(30人)をつくり、5年以上かけて校内の緑化をすすめることを計画。手はじめに昨年11月から庭園づくりに取り組んだ。
校庭の一角に完成した庭園は約400平方メートル。中心に池と噴水があり、周囲にはツツジ、モミジ、ツゲなどの木が植え込まれ、池には約百匹のコイとフナが泳いでいる。
この校庭の設計は同校出身で現在府立大で緑地工学を専攻している大学院生が担当。作業には土、日曜にPTA役員らがボランティアで参加した。また土や植木もPTA会員が自宅の木などを提供、経験がいるコンクリート作業は会員の中の土木会社員ら専門家が手助けした。それでも結局200万円かかったが、この費用もPTAがバザーを主催してあげた収益を充てた。
同委員会では今後、学校林の運営や岩石園などの建設を計画して、子どもたちと緑の触れあいを強めていくことを考えている。

 

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北中小学校の仮署名