教育目標

更新日:2021年08月31日

学校経営の重点

 

2021(令和3)年度 教育方針 及び

                                       

            学校経営の重点

 

【学校教育目標】 「豊かな心をもち、いきいきと行動する子どもの育成」 【めざす子ども像】 ○自らすすんであいさつができる子ども

○あたたかい人間関係を大切にする子ども

○主体的に学び向上心がある子ども

○コミュニケーション豊かにつながる子ども

○自分を振り返ることができる子ども 【めざす学校像】 「子ども主義でいこう!」 学びあい、響きあい、高めあい、温めあい、認めあい、つながりあい、

ふわふわ言葉を大切にし、「あい」が溢れるあたたかい学校にしていこう! 1.はじめに 子どもたちのコミュニケーション力をつけるために、「言語活動を活発にする工夫」「問題解決能力の体得」「セカンドステッププログラムによる自他を大切にして生きるための手法」等を研究・実践してきた。

これらの取り組みは、「子ども主義」を貫く学校づくりの一環としてすすめてきたもので、「ふわふわ言葉」の普及等とともに、良好な人間関係が構築されてきている。

「あいさつ」については、来客へすすんで声かけやお辞儀をする児童が増えてきていて、

そのことを褒めていただく機会が多くなってきている。

一方で、主体的に自分に考えを述べたり、積極的なコミュニケーションを上手にとれない児童もいるという課題がある。

そのため、今年度もコミュニケーション活動の充実に取り組み、子どもたちの情緒の安定と安心感で満たされる集団の形成と、基礎基本の定着による学力の向上をめざしていく。

また、子どもたちの背景の一部としてある家庭環境や家庭事情の厳しさにも真摯に向き合い、家庭や関係機関との連携を密にしていきたい。 2.学校経営の方針

「めざす学校像」の実現に向けて、すべての教育活動で実践をすすめる。

(1)コミュニケーション活動の充実                      

(2)信頼感や安心感であふれる集団づくり                             

(3)自力解決の力を育てる学習の推進                       

3.取り組み (1)言語活動・コミュニケーション活動の充実について 1.授業の中で、「聴く」「表現する」活動を工夫し、相手の思いや考えを能動的に理解 しようとする、積極的に自分の思いや考えを伝えようとする態度を育む。

*ペア学習及びグループワーク *読み聞かせ活動 *プレゼンテーション等 2.人と関わる楽しさを感じることができる機会を積極的に取り入れる。

*交流活動(縦割り・異学年・地域の人びと・保護者・異文化等) (2)体験的な学びを通して信頼感や安心感であふれる集団を育てる 1.目標に向かって集団活動を企画・運営する。

*納得して共有できるルールづくり

*チームとしての活動づくり 2.自分をふりかえる機会を習慣づける。

*ジャーナルや日記等 3.本音を語り合え、心情を共有する関係づくり。

*オープンクエスチョンワーク等 4.人間関係の実態把握。

*集団生活のアンケート調査と相談活動

集団の人間関係を把握し、個々の表面化しにくい内面把握のために個別相談 活動を活用する。 (3)自力解決の力を育てる生活や授業での学び 1.自己選択と自己決定を積み重ねるしかけを組み込む。

*意見発表以外にも選択肢を設けるなど、自分の考えを表明できる工夫 2.基礎基本の習熟を図るとともに、活用力を高める。

*ペア学習、ホワイトボードミーティング活動を活用する

*少人数・習熟度別指導の充実

3.もめごとの解決のために

*セカンドステップのプログラム等の充実 4.指導・支援の留意点

(1)教科・領域等指導

1.各教科

・子どもの実態を把握し、基礎的・基本的な内容の習得をめざす。

・個に応じた指導をするために、説明方法や教材・教具について配慮する。

・個に応じて活用能力を高めるため、課題を解決するために必要な思考力、表現力を、 ペア学習やグループワークを組み込むことで身につけさせる。

・自ら学習する態度を育てるための補助活動として、「家庭学習の手引き」を作成・配 布し、家庭学習の習慣を身に付けさせる。

・小中段差軽減、また、学年指導・支援体制の充実を図るため、個々の教師の得意なこ と・専門性を活かしつつ教科担任制を検討する。

   

『少人数・習熟度別指導の推進』

学力向上の一環として、算数・国語科について、個々の子どもの基礎基本の習熟と活 用能力を高めることを目的に習熟度別指導を中心に取り組む。

[授業形態]

・3.4.5.6学年の算数・国語科で実施する。

・単元、子どもの実態に即して、学年分割(4分割等)及び学級分割(2または3分 割)の習熟度別指導を行う。

・適宜、均等分割指導、TT指導を行う。

[内容の充実]

・習熟度別の意図をふまえ、個別課題に焦点を当てた授業を行う。

・創作活動等、体得できる活動を工夫する。

・自力解決学習を、ペア、グループワーク等話し合い活動を重視してすすめる。

・知識・経験を収得する練習問題を短時間・集中できるよう工夫する。 2.総合的な学習

教科との関連をふまえ、自ら課題を見つけ、その課題について解決していこうとす る意欲・関心を喚起し、互いに協力して主体的に取り組む態度や行動力を育てる。 【セカンドステップ】

年間指導計画の下、授業を公開し、相互協力のもと実践力を高める。また、日常生 活の場で、学んだことを活かせるように支援する。 3.道徳教育

すべての教育活動を通して、体験を通した活動をもとに、内面に根ざした道徳性の 育成を図り、さらに、道徳の時間の指導を一層充実させ、それらを補充・深化・統合 し、道徳的価値の自覚及び自己の生き方についての考えを深め、道徳的実践力を育成 する。

授業を公開し、教職員間相互の研鑽の場とする。

 

4.外国語活動

外国のことばや文化にふれ、体験することにより、聴く、話す、表現する等、コミ ュニケーションを積極的にとろうとする態度や行動を育てるとともに、異文化への興 味・関心を高める。そのために、今年度からスタートする外国語モジュール授業を充 実させる。

 

5.特別活動

望ましい集団活動を通して、集団の一員としての自覚を深め、協力してよりよい生 活を築こうとする自主的・実践的な態度を育てる。 (2)人権教育 1.人権基礎教育

すべての教育活動を通じて、「差別をしない、させない、許さない」実践力を高め るため、自己表現力、コミュニケーション力、受容力、規範意識、自尊感情・自己肯 定感等、人権尊重の基礎となる態度や行動を育む。 2.男女平等教育

男女相互のよさがわかり、性差にとらわれず共に豊かに生きる集団の育成に努める。

*4年生は、男女共同参画ゲストティチャー招聘。 3.国際理解教育

体験的な学習、外国語活動等を通して、諸外国の文化や伝統及び人びとの生活や習 慣等のちがいを理解し尊重するとともに、自国に誇りをもつ態度や行動を育てる。

*関西交流センター等を介した交流を企画。 4.障がい理解解教育

ノーマライゼーションの理念のもと、体験や当事者との交流等の体感できる活動を 中心に、障がいについて理解を深め、障がいの有無にかかわらず、だれもがくらしや すい生き方について考え、行動できる力を育てる。

*体験・交流を各学年に位置づける。

*支援学級の理解を図る教材を工夫した学習の位置づける。 5.集団づくり

自分の思いを素直に話すことができる集団、本音が受け入れられ個々の存在が認め られる集団を育てる。

*いじめや仲間はずし、差別等、人間関係の不合理事象の未然防止のため、日常 の子どもの言動と人間関係について細心の注意を払いながら、実態の把握に努 める。

*集団生活アンケートを実施及び分析し、個別相談活動に活かす。

*いじめ予防、仲間づくりに関する教材を有効に活用する。

*子どもたちのつながりを広げ、深めることができるように、多様なグループ・ 班活動を通してコミュニケーション活動を活発に行う。

*基本的生活ルールを確認し、規範意識を定着させる体験を積み重ねる。

(3)支援教育 すべての人が自立できる社会をめざすノーマライゼーション理念のもと、個々の発 達や状況に応じた適切な教育活動を確立するため、その指導・支援について、「自立 活動における個別の指導計画」「教育支援計画」を作成し、保護者、専門機関・関係 者との連携を密にして取り組む。その際、通常学級での目標を明確にして指導・支援 を充実させる。

また、障がいを克服すべきマイナス面としてとらえるのではなく、障がいがあって も自立した生活を可能とする環境の醸成に努める。周囲との人間関係を重視して、交 流活動を積極的に実践し啓発に努める。

*支援教育の主旨を通常学級でも活かしていく。

*通常学級担任と支援学級担任との授業交換を積極的に行っていく。 (4)生徒指導

子どもの生活背景を視野に入れ、子どもの心に寄り添い、教師と子ども・保護者、 子ども相互の信頼関係を築く生徒指導に努める。

規範意識や社会性を重視し、自らの行動をふりかえり、主体的に考え判断できる力 を育てる。

子どもの内面に迫り、心に響く指導に徹する。

*体罰やことばの暴力は使わない。 『早期対応、早期解決のために!』

*問題行動の聞き取りは、原則複数名で行い、必要最小限にとどめ確認する。

*問題行動の解決・指導は迅速に行い、納得させて下校させる。

*保護者への説明は、当日内に行い、必要に応じて直接面談する。また、状況判断 により、子ども同席で行う。 『周辺の子どもたちへの十分な配慮を!』

*問題行動への対応について、周囲の子どもに与える影響を考え、指導の場所や時 間等に配慮する。

*状況判断により、マイナス要因となる行動には執拗に関わらず、その場は周囲の 子どもへの悪影響を避け、事後の個別指導を徹底する。 (5)不登校対策

不登校の背景・原因は本人の心因的な要素や家庭での人間関係、環境等、個々の状 況は異なり多様である。状況を適確に把握するとともに、保護者との信頼関係を構築 しながら最善の支援を個別にすすめていく。

また、予防として、子どもや保護者が日常の悩みを相談しやすい環境づくりや相談 体制の確立をめざす。

*アセスメント、分析をもとにケース会議を充実させる。

*実態の把握と不登校対策、予防の組織的取り組みを充実させる。

*個別対応(登校支援、学力保障等)を充実させる。

          *SC・SSWを有効活用し、相談体制を充実させる。 (6)キャリア教育

発達段階に配慮し、一人ひとりの子どもが将来への夢を持ち、「自分は人のために 役立っている!」という自己肯定感が持てる主体的な活動を実践する。

働くことや生き方について考え、生涯にわたって自己実現を図っていくことができ る能力や態度の資質を育てる。 (7)健康・安全教育

1.心身の豊かさと生命を尊ぶ子どもの育成をめざして、保健指導の一層の充実を図り、 一人ひとりが健康の問題を自分で考え、判断し、健康的な生活を実践できる態度や 能力を育成する。

2.学校保健委員会により、医師、薬剤師等の専門家、保護者、地域と連携しながら、 学校を拠点に地域全体で子どもの健康維持増進を図る。

3.安全指導を計画的に行い、一人ひとりが正しい判断のもとに、自主的に安全な生活 を実践できる態度や能力を育成する。

4.校内外で児童が安全でいきいきと活動できる環境づくりに努める。

5.食育や学校給食の指導を通して、食生活の正しい知識と習慣を身につける。

  6.体力の増進をめざすため、体育的行事、保健体育の授業の充実に努め、日常生活や あそびの中で運動に親しめる機会をつくる。 (8)環境整備

清潔で明るい校舎内外の整備に努め、学習効果が高まるよう学級・学校の環境を整 える。 (9)指導者の役割

*「子どもが主役」の学校づくりを推進するため、教育活動において、終始一貫し て、子どもが本来持っている力を引き出すよう指導・支援する。

*指導・支援の技術を修得するため、日々の研鑽と修養に努め、教職員間の相互理 解を図り、組織的に研究実践を推進する。

*教職員相互の連携のもと、子どもたちにその範を示す。

*学年指導を基本とし、報告・連絡・相談を徹底して学校全体でサポート体制をと る。 5.地域連携の推進

*地域に根ざした学校として、地域との連携を大切にしていく。

*教育目標の達成に向けて、地域や家庭の評価や声を真摯に受けとめていく。 *学校協議会を開催する、学校だよりの地域回覧、学校ホームページを充実させる 等、外に開かれた学校運営に努める。 6.おわりに

*みんなが笑顔で過ごせる学校にしたい。                             

*子どもたちが安心して過ごせる学校にしたい。                       

*規律正しい学校にしたい。                                         

     そのために、

*誠意と熱意を持って教育活動に邁進していく。

 

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