4月7日更新 入学式 校長式辞

更新日:2025年04月07日

4月7日更新 入学式 校長式辞

 

伝える言葉

日増しに暖かさが増す今日の良き日に

泉佐野市教育委員会教育委員を始め、多数のご来賓の皆さまに、ご列席をたまわり、 第七十七回入学式を挙行できたことをうれしく思います。ご来賓のみなさま、ご多用の中、誠にありがとうございます。高い所からではありますが、教職員を代表いたしまして、お礼を申し上げます。

107名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。希望にあふれて本日を迎えたことと思います。これから第三中学校での生活は、皆さんの一生にとってかけがえのないものになると思います。私たち教職員一同、皆さんの入学を心より歓迎し、皆さんの成長をサポートしていきたいと願っています。

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さて、中学校生活の出発にあたり、わたしから皆さんに、実行してほしいことを、伝えたいと思います。

まず、「みんなで地域に応援してもらえる学校にしよう」です。この春、私は35年ぶりに甲子園へ82歳になる父親と一緒に春の選抜高校野球を観戦に行きました。私の今回の目当ては、父親の故郷でもある長崎県壱岐の島の長崎県立壱岐高校の応援です。壱岐高校は、21世紀枠でのセンバツ初出場となる高校です。島で育った21名の部員が離島でのハンデを超えて見事21世紀枠で甲子園に出場しました。島の人口が約2万4千人で選手たちは、小学生のころから甲子園でプレーすることを夢みる思いが強く、島で4中学校ある中、九州大会や長崎県大会で優勝する強豪校が2校ありました。そんな中、『壱岐から甲子園』を合言葉にみんなで壱岐高校に進学し甲子園を目標にしていました。

試合は、惜しくも7対2で敗退しましたが、会場には島から約3千人もの応援団がかけつけて会場が満席になりました。島民の応援がみんなの支えとなった試合を見れて感動しました。

私は、みんなにも何か一つ中学校生活に全力で取り組めるもの見つけてほしいと願っています。その目標を一人でチャレンジするもの、仲間と共にチャレンジするもの、人それぞれだと思いますが、一生懸命頑張ることで周りも応援してくれるはずです。壱岐の島民のように先生、家庭だけではなく、全国から第三中学校を応援される愛される学校をともに目指しましょう♪

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そのためには『前向きな気持ちを持つ』ということです。中学校卒業後の将来を見据えて、勉強にも部活動にも高い目標・高い志を持ち、それぞれの夢の実現に向けて前進してください。

次に前任の大倉校長から引き継いでみんなに伝えたいこと「人権を大切にする」ということです。

人権を辞書で調べると「人間が人間らしく生きるために、生まれた時から持っている権利」と書かれていますが、私は「人権」を分かりやすく言いますと、 『優しさ』だと思っています。「自分を大切にし、友だちを、相手を大切にする、違いを認め合って、ともに支え合う」ということでもあります。運動が得意な人・不得意な人、自分の気持ちを伝えることが得意な人・不得意な人、人にはそれぞれ得意・不得意があり、また考え方や行動もちがいます。クラスにいろんな人がいることで学校生活が楽しくなる、そういう学校が素敵な学校だと思います。いろんな個性をもった子どもたちが、生き生きと暮らしている学校、それが第三中学校の目標です。相手の気持ちや立場を理解して物事を考えられる人になってほしいと思います。

今、私が話したことをみなさんが実行できれば、第三中学校に「いじめ」という言葉はありません。優しさを表現できる人になりましょう。

保護者の皆様に申し上げます。本日はお子様の御入学、誠におめでとうございます。子どもたちの(すこ)やかな成長のためには、御家庭のご協力、地域の支えが不可欠です。第三中学校の教育に御支援協力を(たまわ)りますようお願い申し上げます。

結びになりますが、みなさんは今日から第三中学校の仲間となりました。これからの学校生活の中でひとり一人がひかり輝くことを期待しまして、みなさんへの「伝える言葉」といたします。

令和7年4月7日

泉佐野市立第三中学校 校長 渋村 和夫

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