泉佐野市が文化庁に申請していました「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち ―中世日根荘の風景―」が、令和元年5月20日に「日本遺産」に認定されました。
文化庁より令和元年度日本遺産認定の発表があり、大阪府から提出した5件の中から、泉佐野市が申請しました「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち ―中世日根荘の風景―」が日本遺産に認定され、令和元年5月20日(月)、東京国立博物館において泉佐野市に認定証が交付されました。
なお、今回の認定は、単一の市町村内でストーリーが完結する「地域型」としては、河内長野市と並んで大阪府内初となります。
「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち ―中世日根荘の風景―」
(たびひきつけとにまいのえずがつたえるまち ―ちゅうせいひねのしょうのふうけい―)
今から800年前、泉佐野市は上級貴族、九条家の領地「日根荘」でした。ここには二枚の荘園絵図と九条政基が書いた「旅引付」という日記が残されています。絵図には緑豊かな風景に、田畑に恵の水を注ぐため池や水路、社寺などが描かれ、日記には500年前の村の生活や人々の様子がいきいきと記されています。荘園の地を創り、中世から受け継がれてきた現在のこの風景は、絵図や日記に描かれた魅力ある農村景観へと誘ってくれるのです。
【日根荘遺跡・国宝 慈眼院】
【七宝瀧寺】
【日根神社まくらまつり】
【大木火走神社秋祭りの担いダンジリ行事】
【日根荘大木の農村景観】
【湊遺跡出土烏帽子】
【千代松 大耕 泉佐野市長コメント】
このたび、泉佐野市が申請した「旅引付と二枚の絵図が伝えるまち ―中世日根荘の風景―」のストーリーが日本遺産に認定されたことは、大変名誉なことであり、嬉しく思います。今回の認定は、中世荘園の風景が世代を超えて生活や暮らしの中で色濃く受け継がれた泉佐野市の歴史遺産が、日本の伝統・文化として高く評価されたことによるもので、申請に向けてご尽力いただいた関係者の方々、市民の皆様にはご支援、ご協力をいただきましたこと、心から感謝申し上げます。引き続き、日本遺産を構成する文化財の活用・発信について全力で取り組んでまいります。
【日本遺産の制度】
地域の歴史的な魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(JapanHeritage)」として文化庁が認定するもので、これまでに67件が認定を受けています。このたびの第5回目となる認定では、全国から72件の申請があり、日本遺産審査委員会の審議を経て、16件が認定されました。
地域の文化財群を総合的に整備・活用し、国内外に発信することにより、地域の活性化を図ります。
「日本遺産(Japan Heritage)」について(文化庁ホームページ)