令和2年度日本遺産に認定されました

令和2年6月19日、文化庁より令和2年度「日本遺産」の認定結果が発表され、泉佐野市に関わる2ストーリーが認定されました。 なお、今回の認定は、複数の市町村にまたがってストーリーが展開する「シリアル型」の認定で、これにより、泉佐野市には地域型1つ、シリアル型2つの「日本遺産」があるまちになりました。  

市長のコメント

【千代松 大耕 泉佐野市長コメント】

このたび、文化庁から令和2年度の日本遺産に申請していました2つのストーリーが認定されたことを大変嬉しく思います。

今回の認定は、「北前船寄港地・船主集落」である佐野浦(佐野町場)が、江戸時代、豪商食野・唐金家の本拠地として、多数の北前船で大坂・瀬戸内から日本海側を東北・北海道方面まで交易し、和泉国随一の港として栄えた歴史的背景が地域に色濃く残されていること、また、「修験道はじまりの地」である葛城修験は、七宝瀧寺を中心に地域の人々が大切に守り伝えてきたことなどの価値が評価されたものと考えております。

これもひとえに市民の皆様の文化財に対する愛護意識の高さや市を応援してくださる方々のお力添えによるものと感謝しております。

これからも日本遺産を構成する歴史文化資源を活用しながら、世界に羽ばたく国際都市 泉佐野として、地域の皆様と賑わいを創り出すまちづくりに引き続き取り組んで参ります。  

認定概要

タイトル等

1.『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~』

(認定年度)

平成29年度 (令和2年度追加)

石川県白山市、志賀町、大阪府泉佐野市 (府内関連自治体・主な文化財)

大阪市 ・住吉大社

泉佐野市 ・食野家邸宅跡  

2.『「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地』

(認定年度)

令和2年度 (府内関連自治体・主な文化財)

岸和田市 ・意賀美神社 雨降りの滝

泉佐野市 ・七宝瀧寺

和泉市 ・槇尾山施福寺

阪南市 ・さくら地蔵信解品

岬町 ・高仙寺

河内長野市 ・岩湧寺

柏原市 ・亀の尾宿普賢菩薩勧発品

河南町 ・平石峠妙音菩薩品

千早赤坂村 ・多聞寺跡

ストーリー概要

1.荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~

日本海や瀬戸内海沿岸には、山を風景の一部に取り込む港町が点々とみられます。そこには、港に通じる小路が随所に走り、通りには広大な商家や豪壮な船主屋敷が建っています。また、社寺には奉納された船の絵馬や模型が残り、京など遠方に起源がある祭礼が行われ、節回しの似た民謡が唄われています。これらの港町は、荒波を越え、動く総合商社として巨万の富を生み、各地に繁栄をもたらした北前船の寄港地・船主集落で、時を重ねて彩られた異空間として今も人々を惹きつけてやみません。  

2.「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地

修験道の開祖と言われる役行者がはじめて修行を積んだこの地は、世界遺産の吉野・大峯と並ぶ「修験の二大聖地」と称されています。そしてその修行にはいつの時代も、この地に暮らす人々との深いつながりがありました。   (下写真:「葛城修験」構成文化財のひとつ 七宝瀧寺「行者の滝」)

七宝瀧寺「行者の滝」

「日本遺産」について

「日本遺産」とは

・地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定します。

・ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる文化財群を地域が主体となって、総合的に整備・活用し、国内・海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ります。 ・令和2年度、申請件数69件のうち、21件が認定されました。

・昨年度までの認定ストーリー83件と合わせて、「日本遺産」認定ストーリーは104件となりました。

・当面、令和2年度の新規認定をもって最後としています。  

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