化学物質過敏症・香りへの配慮について

更新日:2024年12月26日

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その香り、困っている人もいます(香りへの配慮をお願いします)

柔軟剤や芳香剤等の香りに触れることによって頭痛や吐き気などがする、といった相談が寄せられています。

このような症状は、本態性多種化学物質過敏状態、いわゆる化学物質過敏症の症状として現れていると考えられ、国の機関でも様々な調査研究が行われていますが、病態や発症の仕組み等未解明な部分が多くあり、治療方法なども確立されていません。

使用している人にとって心地よい香りでも、その香りを不快に感じる人がいることをご理解いただき、ご配慮をお願いいたします。

知ってください、その香り、困っている人もいます(消費者庁・文部科学省・厚生労働省・経済産業省・環境省)

症状例

頭痛、めまい、吐き気、かゆみ、下痢、動悸、倦怠感、疲労感など、人によっては症状は様々です。

また、上記以外の症状を発症する人もいます。

症状を誘発させるもの

柔軟剤、芳香剤、シャンプー、リンス、整髪剤などの日常品や、農薬、自動車等の排気ガス、殺虫剤の香り(このほかにも症状を誘発させる香りもあります)

香りへの配慮をお願いします。

香りの強さの感じ方には個人差があります。

柔軟剤や芳香剤など、香りを発するものをお使いの際には、使用料の目安などを参考に、周りの方にもご配慮いただきながらお使いください。

香り付き製品の使用に当たっては周囲の方々にもご配慮いただくことを狙いとして、消費者庁、文部科学省、厚生労働省、経済産業省、環境省でポスターを作成しています。

知ってください その香り困っている人もいます(PDFファイル:877.6KB)

関連リンク

化学物質過敏症とは

私たちの身の回りにはさまざまな化学物質が存在します。化学物質過敏症は、身の回りで使われている家庭用品や化粧品などに含まれるさまざまな種類の微量の化学物質に敏感に反応し、アレルギー様症状があらわれるといわれています。一度、ある程度の量の化学物質にさらされたり、少量でも長期に渡ってさらされると、それ以降、わずかな量の物質にも過敏に反応するようになることがあります。発症などのメカニズムについては未だ解明されていない部分があり、治療方法も確立されていません。そのため、原因がわからない体調不良や周囲の理解がないことで苦しんでおられる方がいらっしゃいます。

おもな症状

喘息、のどの痛み、動悸、めまい、頭痛、皮膚炎、不眠、不安、全身倦怠感などですが、人によって症状はさまざまです。

発症者が反応を示すおもなもの

防虫剤類、殺虫剤、除草剤、洗剤、漂白剤、芳香剤、化粧品、塗料など、日常生活の中で身近に存在し、意識せずに接触しているものが多いようです。

化学物質過敏症についてご理解とご協力のお願い

皆さんの周りにも化学物質過敏症の方がいらっしゃるかもしれません。身の回りの何気ないものがその方の症状を悪化させることにつながるかもしれません。香料(香水・整髪料)などの使用についてご配慮をお願いいたします。

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