令和4年11月16日(水曜日)~17日(木曜日)島根県隠岐の島町

目的

定住促進施策、ふるさと納税、地域の特産品に関する視察及び意見交換

随行

阪上政策監兼成長戦略室長、中嶋ふるさと創生課ふるさと納税担当参事

応対

【隠岐の島町】

大庭副町長、宇野地域振興課長、河北農林水産課長、佐々木総務課長

内容

隠岐の島は北前船の寄港地として栄えたという歴史があり、本市とも北前船を通じたご縁があることから、隠岐の島町役場を訪問させていただいた。

隠岐の島町は、島根半島の北東約80Kmの海上に位置する隠岐諸島の中で最も大きな島で、島の全域がユネスコの世界ジオパークに認定されている。伊丹空港と一日一往復の定期便が就航しており、大阪から一時間ほどで訪れることができる。人口は約1万3千人で漁業が盛んな地域である。

高校卒業後には島外へ出る方が多く、令和41年度には現在から人口が半減するという国立社会保障・人口問題研究所の推計も出ており、町として人口減少を抑制する施策を展開されておられた。2.28という高い合計特殊出生率を維持することを目的として、出産・子育て支援の推進を、また転入等の人口の社会増に向け、定住促進の取り組みを推進しておられる。

定住促進の対象者については、20代から30代の子育て世代、もしくは60代以上の帰郷希望者と明確にターゲットを絞っており、それに向けた施策を展開されている。

特に子育て世代には、医療費助成制度や保育料の軽減に取り組み住まれており、さらに部活動の遠征費や修学旅行の経費の補助を行うことで、離島ならではの経費の負担感の減少に努めておられた。

また、お試し移住や定住を目指す方のために、より安価な住宅を提供することができるよう県職員住宅を譲りうけ町営の定住促進住宅として提供することや、地元の県立水産高校への島外からの留学生を受け入れるための学生寮の拡充を町が整備を行うなど、積極的に町外からの人の流れを支援する姿勢は大変参考になった。

最後に、ふるさとを応援する「ふるさと納税」については、今後の取り組みや特産品について活発な意見交換を行えた。また、特産品をお互いにPRする「ふるさと逸品協定」についても話し合うことができ、この機にご縁を深められることを期待している。

今回の視察及び意見交換において、大場副町長をはじめ関係職員の皆様には、ご多忙の折、大変お世話になりましたことを、厚く御礼申し上げます。

 

隠岐の島町 大場副町長との面談