平成29年7月10日(月曜日)福岡県柳川市

目的

地域ポイントの取組、6次産業化並びに特産品の普及促進の取組に関する視察

随行

坂口まちの活性化担当理事、西納キャッシュレス推進担当理事、植林農林水産課長

応対

金子柳川市長、成松副市長、成清産業経済部長兼大和庁舎長、古賀商工・ブランド振興課長、川原商工・ブランド振興課長補佐兼商工係長、飯田商工・ブランド振興課ブランド推進係長、稗田商工・ブランド振興課主事、協同組合柳川おもてなしカード会(浦理事長、古賀副理事長、北島専務理事)

内容

柳川市は、福岡県南部に位置しており、有明海に面している。柳川市の大部分は、古くから開拓・干拓された大小規模の干拓地が広がる海面干拓地帯で、多くの田畑等が緩やかな傾斜で有明海に向かって広がっている。

今回の視察では、まず地域ポイントについて伺った。柳川市が地域ポイントに取組むきっかけとなったのは、ディスカウントストアや大型店舗の進出で、商店街や個人商店の衰退が懸念されたことにより、商店街のみならず、市内全体の店舗の活性化を図るためである。

平成25年度から準備に取組み、平成26年度には国の補助金の採択を受けた。タイトなスケジュールの中、行政と商店街が協力しあい、将来的な展望を見据えて市内に本店機能を有する市内店舗にのみ参加を呼びかけ、平成27年4月の事業開始時には250店舗でスタートしたとのことであった。

柳川市では、平成28年度予算において216万円を計上しており、一部の事業ではポイントの交換率が非常に高いものの、ボランティアスタッフの募集などの事業においては予想より参加率が伸びていない状況もあるので、カード所有者の年齢層も念頭に置いた事業の選択が必要であると分析している。

カードの所有率は、市民の約43%となっており、その3/4以上が女性となっている。また、店舗が発行する地域ポイントは20万ポイント以上であり、事業開始3年目を迎える柳川おもてなしカード会の運営は順調である。本市で今秋から実施する地域ポイントの取組に大いに参考とさせていただくところがあった。

その後、本市より泉佐野産促進普及事業の取組として「泉佐野産商品化プロジェクト」及び「特産品相互取扱協定」を説明し、6次産業化及び特産品の普及促進の取組について意見交換を行った。

柳川市は、麦は県内第2位、大豆は県内第1位の産出額となっている。また、近年ではナス・レタス・イチゴ・アスパラガスやぶどう・イチジクなど多種多様な作物が栽培されている。加えて、有明海固有のムツゴロウや舌平目、アサリ、タイラギなどの魚介類が生息している。さらに、日本屈指の高級海苔の産地となっており、有明海の特性を生かした支柱式による「ノリ養殖」が盛んに行われており、『福岡のり』は高い評価を得ている。

また、平成21年度から1次戦略構想として「柳川ブランド推進協議会」を結成し他地域との差異化を図れる商品づくり・固有資源の有効活用・効果的な情報発信と販促活動・地域イメージ向上の取組を行っている。また、2次戦略構想として、人づくり・ものづくり・地域づくり・ファンづくりなど、積極的に取組み、「よかばんも~柳川」のキャッチフレーズのもと柳川ブランド認定品事業により、現在は30社50商品を認定している。これらの商品をもとに地元アンテナショップや、首都圏での情報発信を行い柳川市の魅力を発信しているとのことである。

今回の視察にあたり、金子市長をはじめ関係職員の皆様には、九州北部を襲った大雨の影響で、柳川市内でも被害が受け、ご多忙の中にも関わらず、快く受け入れてくれ、懇切丁寧な説明をしていただき、大変お世話になりました。この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

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