泉佐野市にある3つの日本遺産

日本遺産とは、日本各地の歴史的な魅力や特色など、日本が世界に誇る文化や伝統を語る『ストーリー』を地元の単独又は複数の自治体が申請し、その『ストーリー』を文化庁が認定するもので、令和2年度(2020)を最後に全国で104件が認定されています。

本市では、令和元年(2019年)に『旅引付と二枚の絵図が伝えるまち -中世日根荘の風景-』が、単一の市町村内で『ストーリー』が完結する“地域型”として日本遺産に認定され、令和2年(2020年)には、複数の市町村内にまたがって『ストーリー』が展開する広域型(シリアル型)として2つの認定を受け、合わせて3つの日本遺産を持つまちとなりました。

旅引付と二枚の絵図が伝えるまち-中世日根荘の風景-

令和元年(2019年)に『旅引付と二枚の絵図が伝えるまち-中世日根荘の風景-』が日本遺産に認定されました。単一の市町村内でストーリーが完結する地域型としては、大阪府内で初の認定となりました。

日本の玄関口、関西国際空港のある泉佐野市には、約800年前、摂政や関白になった上級貴族である五摂家の1つ、九条家の治める「日根荘」とよばれる荘園があり、その範囲は現在の市域すべてに及んでいました。また、16世紀初めに記された九条政基の日記、「政基公旅引付」に描かれる世界は、大木地区の荘園時代以来の農村景観として今に受け継がれています。

 

 

 

 

荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~

令和2年(2020年)に、広域型(シリアル型)の日本遺産である『荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~』に本市も追加認定されました。

  「北前船寄港地・船主集落」である佐野浦(佐野町場)は、江戸時代、豪商食野・唐金家の船主集落として、多数の北前船で大坂・瀬戸内から日本海側を東北・北海道方面まで交易し、和泉国随一の港として栄えました。その歴史的背景がいまでも地域に色濃く残されています。

 

 

「葛城修験」-里人とともに守り伝える修験道はじまりの地

令和2年度(2020)に、『葛城修験 -里人とともに守り伝える修験道はじまりの地』が、広域型(シリアル型)の日本遺産に認定されました。

和歌山県、大阪、奈良の境にそびえる葛城の峰々。修験道の開祖となる役行者がはじめて修行を積んだこの地には、法華経を1品ずつ埋納したという28の経塚があり、今も修験者たちはその経塚や縁の寺社、巨石を巡ります。泉佐野では、葛城二十八宿の復元に尽力した犬鳴山七宝瀧寺、火走神社、奥家住宅などが構成文化財として認定されました。

 

 

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