地域の強みを生かし、賑わいを創り出すまちづくり《活力・賑わい》
観光
「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪・関西万博がいよいよ4月に開幕します。万博開催にあたり、多くの訪日外国人旅行者や国内旅行者の来訪が予想され、それらの方々の誘客を図りつつ、本市の活性化にもつながる観光施策の充実に努めます。
具体的な取り組みとしては、市内の観光資源の有効活用や、近隣の国内旅行者を誘客するため、マイクロツーリズムの強化を図ります。また、関西国際空港に隣接する利点を生かし、「隙間時間に・思いついたときに・手軽に」市内観光ができるよう、新たなツーリズムの創出に努めます。
泉佐野市観光協会と協力し、古くから伝わる伝統文化として執りおこなわれる行事を後世に継承する取り組みをおこなっている団体を支援することで、将来にわたり伝統文化行事が継承され、活力あるコミュニティを維持・発展することにより、まちの活性化を図ります。
犬鳴山に伝わる哀しい純愛をテーマにした演歌「ささゆり物語」を活用することにより、犬鳴山をはじめ、市のPRを図ります。
市公式キャラクター「イヌナキン」を活用した取り組みとしては、全国のご当地キャラクターが一堂に会す「ご当地キャラEXPO」を大阪・関西万博の開幕日に合わせて開催し、さらなる万博の機運を高めるとともに、市の賑わいづくりに寄与します。
観光地域づくり法人(地域DMO)である一般社団法人泉佐野シティプロモーション推進協議会(ICP)は、地域の多様な関係者と協働して、多様化したインバウンド旅行ニーズに対応するため、本市ならではの海外向け体験商品の販売や商品造成に努めるとともに、りんくう・泉佐野まち処の円滑な運営と収入確保に取り組むことで、観光産業が本市の主要産業に発展することをめざします。
広域観光は、一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローと連携して国内外へのプロモーションを強化し、「食」を通じた泉州地域への誘客促進に努めるとともに、「特産品相互取扱協定」締結自治体が参加する全国物産フェアの開催により、さらなる誘客促進に努めます。
重要文化的景観「日根荘大木の農村景観」は、長福寺跡農地での伝統的な農業体験や収穫した米を通した食育を実施し、「日根荘大木の里コスモス園」ではその魅力を伝える広報活動を充実させるとともに、犬鳴山温泉につながる大井水系の遊歩道整備計画を進めます。
本市の3つの日本遺産は、まず本市を代表する「中世日根荘の風景」では、文化庁の認定を継続して受けるためにも、あらゆる機会を通じて、ストーリーの普及啓発・情報発信を関係機関と連携し、認知度の向上を図ります。また、日本遺産の周知、祭りの支援をおこなうとともに、関西国際空港並びにりんくうタウンでのインバウンド誘客のための情報拠点整備に努めます。
衣通姫ガイダンスセンターは、昨年度に公園・駐車場が完成し、和歌山市の日本遺産「和歌の浦」や小学校と連携した「和歌のまち いずみさの」をめざし、茅渟宮跡の環境整備をおこないながら、さらなる誘客に取り組みます。
「北前船船主集落」は、昨年度に佐野中学校で施工した北前船52市町壁画を中心に、登録文化財大将軍湯の復原整備をおこなうとともに北前船船主集落「佐野町場」の構成文化財への誘客促進に努めます。
「葛城修験」は、案内看板やパンフレットにより、関係自治体や団体とのPRに努めます。
樫井川流域は、犬鳴・大木地区を中心地域とした世界農業遺産の申請に向けた取り組みをおこない、世界かんがい施設遺産「井川用水」とあわせて、普及啓発を推進します。
国際化
国際化の推進は、本市の「国際都市宣言」の趣旨に基づき、国際交流や地域経済の活性化に向けて多様な取り組みを進めます。
海外の友好提携11都市をはじめ、友好関係にある都市とは、これまでの交流を通じて培ってきた関係をさらに深めるべく、友好交流を推進します。なかでも、大阪・関西万博の開催に伴う、友好提携都市や、友好関係都市の来訪は、おもてなしの心を持って迎えます。
また、市民の国際理解を進めるため、市内の国際交流団体と協力し、国際交流イベントを開催します。
在住外国人への対応は、様々な生活上の相談事は、スムーズに相談窓口に繋ぐことができるよう、特定非営利活動法人泉佐野地球交流協会(ica)をはじめ、関係機関と連携しながら、多言語や、やさしい日本語での情報発信、提供に努めます。
関西国際空港は、コロナ禍からの回復を経て、成長局面に移行しつつあります。第1ターミナルのリノベーションもグランドオープンを迎え、まさしく日本の玄関「国際都市」にふさわしいまちとなるよう、対岸のりんくうタウンにおける受入環境整備に努めます。
りんくうアイスパークは、アイススケート場を核とし、引き続き公民連携のもと、賑わいのあるまちづくりを推進します。
泉佐野コンベンションビューロー、大阪観光局、KIX泉州ツーリズムビューローと連携をおこない、地域のMICE関連事業者が参画する協議会である「KIXりんくうエリアMICE」の活動を支援するとともに、eスタジアム泉佐野を活用した体験機会の提供を通じて、eスポーツ先進都市に向けた取り組みを進め、大阪・関西万博を機に国際会議やイベントのMICE誘致に取り組みます。
さらに、大阪・関西万博の開催期間中に「まるかじりJAPAN」を実施し、「特産品相互取扱協定」締結自治体とさらなる連携を進め、あわせて本市の主要イベントや花火などを実施し、関西国際空港が万博のファーストパビリオン、本市が万博のセカンドパビリオンとなるべく取り組みます。
産業
農業振興は、地域ごとに策定した「地域計画」に基づき、将来の農地利用、担い手確保などの取り組みを図るとともに、遊休農地を利用した野菜のオーガニック栽培の実証実験を推進し、農業者が安全・安心な農作物を安定的に供給できるよう努めます。
林業振興は、森林整備・森林環境教育・泉佐野産木材の普及、啓発に努めるとともに、森林環境譲与税を活用した健全な森林を次世代へつなぐ取り組みを進めます。
漁業振興は、「つくり育てる漁業」を推進し、資源保護に努めるとともに、担い手育成を支援します。また、「第45回全国豊かな海づくり大会」の海上歓迎・放流行事の開催市に本市が決定されたことを受け、令和8年度本大会に向けて機運醸成のための取り組みを進めます。
商工業振興は、地域ポイント「さのぽ」を活用した還元キャンペーンをはじめとした消費喚起策事業に加え、「さのぽ」アプリ利用促進のための取り組みや、ふるさと納税を活用した中小企業者支援に努めます。
地域の新産業創出として、スタートアップ企業の実証実験を実施する拠点運営や事業活動などを支援することで、地域課題の解決や、関連企業の誘致、関連産業の集積・共創を推進します。また、地域内での創業促進やDXの導入支援をおこなうなど、中小企業者の発展にも努めます。
地場産業であるタオル産業は、業界や関係団体と連携しながら、販路拡大やブランドの認知向上を図るため、世界に通用するブランドづくりのための様々なプロモーション活動に努めます。
また、大都市の若者と市内の企業をつなぐ地域企業体験プログラムの実施や、古民家の遊休不動産を活用し起業の機運を高める支援を通じて、遊休不動産の解消のみならず、市外から市内への事業所や従業者の移転・移住促進に繋げます。
南海泉佐野駅周辺の商店街やさの町場エリア周辺の中心市街地の活性化は、インバウンド客をはじめとした人の流れをつくり、滞在や周遊を促進するために設置した和菓子文化などを体験できる「甘味茶房さのまち庵」を活用し、中心市街地の再生・活性化へと繋げます。さらに、一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さのとの連携など、リノベーションによる歴史文化の面影を残したまちづくりを推進し、新たな賑わいづくりや雇用創出・起業サポートにも取り組みます。
企業の進出需要に応じ、新たな産業用地を創出するため、泉佐野丘陵地区(旧泉佐野コスモポリス用地)の未整備部分は、産業集積用地化を図り、企業を誘致することで、地域経済の振興と、雇用、移住・定住の促進に取り組みます。
雇用・労働
スキマ時間を活用した多様な求人と柔軟な働き方を求める方をマッチングする「いずみさのマッチボックス」の活用により、柔軟な働き方を提供し、本市の「眠れる労働力」の掘り起こしや、企業、働き手、双方の課題解決に努め、多様な人材の活躍や、誰もが柔軟に働ける地域社会の実現に努めます。
労働力不足を解決するための取り組みとして、事業所が外国人材を受け入れるにあたり、安定的かつ持続的な事業活動に対して必要な支援をおこなうとともに、受け入れる企業に定着する基盤の整備を推進するため、一般社団法人泉佐野市外国就労者サポートセンター(iFOS)と連携します。また、外国人の就労支援と多文化共生を推進するとともに、留学生を対象とした外国人食堂を実施し、地域社会と在留外国人が共生していくことができる機会を提供します。さらに、就職氷河期世代に当たる方や新型コロナウイルスの影響により離職した方の就業に関する問題の解決を図るため、SNSやAIを活用したオンライン上での就労相談、マッチング支援などに取り組みます。
子ども・子育て、学校教育、生涯学習・スポーツ
市民と協働し、すべてのひとが輝けるまちづくり《自律・協働・多様性》
地域共助・地域コミュニティ、人権・多文化共生
すこやかで、ひとがつながり支え合うまちづくり《支え合い・福祉・健康》
地域福祉、高齢者福祉、障害者福祉、健康・医療
消防・防災、環境衛生・環境保全、廃棄物処理、生活安全
道路・交通、公園・緑地、上下水道、住宅、市街地整備
挑戦的な自治体経営、財政基盤の確立、進行管理
更新日:2025年03月24日