地域の強みを生かし、賑わいを創り出すまちづくり《活力・賑わい》

観光

観光につきましては、約1年後に迫った2025年開催の大阪・関西万博を起爆剤とするために、コロナ禍が収束しつつある状況を踏まえ、その影響により打撃を受けた宿泊事業者をはじめとする観光産業や地域経済の再生・活性化へとつながる観光施策を展開してまいります。

アフターコロナにおける、訪日外国人旅行者や国内旅行者に向けた取り組みとしては、高付加価値な旅行商品の造成、既存の地域資源の磨き上げを図る観光施策を進めるとともに、近隣の国内旅行者を誘客するため、マイクロツーリズムの強化、バランスの取れた観光施策を展開してまいります。併せて、市公式キャラクターの「イヌナキン」を活用し、全国のご当地キャラクターが一堂に会す「ご当地キャラEXPO」を継続して開催し、賑わいづくりに寄与してまいります。

観光地域づくり法人(地域DMO)に登録された一般社団法人泉佐野シティプロモーション推進協議会(ICP)におきましては、観光庁をはじめとした補助金を活用し、地域の多様な関係者と協働して、高付加価値な旅行商品を販売するなど、観光産業が本市の主要産業に発展することをめざしてまいります。

市内観光の周遊促進につきましては、公民連携によるシェアサイクルの本格稼働に伴い、環境負荷の軽減や交通利便性の向上も図ってまいります。

広域観光につきましては、一般社団法人KIX泉州ツーリズムビューローと連携して国内外へのプロモーションを強化し、「食」を通じた泉州地域への誘客促進に努めるとともに、「特産品相互取扱協定」締結自治体が参加する全国物産フェアの開催により、さらなる誘客促進に努めてまいります。

歴史文化豊かな本市におきましては、3つの日本遺産と世界かんがい施設遺産、多くの指定登録文化財があります。

「北前船船主集落」につきましては、関西11市町で構成される関西北前船研究交流セミナーによる地域間交流を実施し、佐野町場におきましては、トゥクタクの活用と、公共施設である旧朝日湯の修景整備、北前奉納船を展示した奈加美文化館他関連施設への誘客を推進してまいります。

「葛城修験」につきましては、認定5周年イベントの開催やポスター・グッズの作成により、関係自治体や団体とのプロモーションに努めてまいります。

そして、本市を代表する「中世日根荘の風景」につきましては、第5回全国中世荘園サミットの開催を行い、ストーリーの普及啓発・情報発信のための資料を充実させ、大阪・関西万博に向けて、各構成文化財はもとより、関西国際空港並びにりんくうタウンにおきまして情報拠点の整備に努めてまいります。

衣通姫ガイダンスセンターにおきましては、文化財展示に伴う説明会などにより、さらなる誘客を図るともに、駐車場整備に取り組んでまいります。

また世界かんがい施設遺産「井川用水」にかかる保存活用を行い、普及啓発に努めてまいります。

その他樫井川流域に関しましては、世界農業遺産の認定に向けた取り組みを継続するとともに、未指定の様々な文化財や関連団体につきましても、引き続き日本遺産の構成文化財の追加、支援、磨き上げを行ってまいります。

国際化

国際化の推進につきましては、本市の「国際都市宣言」の趣旨に基づき、国際交流や地域経済の活性化に向けて多様な取り組みを進めてまいります。

まず、海外の友好提携10都市及び友好関係にある都市とは、これまでの交流を通じて培ってきた関係をさらに深めるべく、友好交流を推進してまいります。

なかでも、昨年、友好提携10周年を迎えたモンゴル国トゥブ県とは、今年度に記念事業を開催いたします。また、市民への国際化啓発のため、市内の国際交流団体と協力し、国際交流イベントを開催いたします。

在住外国人への対応につきましては、様々な生活上の相談事について、スムーズに相談窓口に繋ぐことができるよう、特定非営利活動法人泉佐野地球交流協会をはじめ、関係機関と連携しながら、多言語や、やさしい日本語での情報発信、提供等に努めてまいります。

関西国際空港につきましては、国内線旅客便がコロナ禍前以上の状況が続き、国際線旅客便も回復の一途をたどるなど、視界良好となりつつあります。今後、さらなる空港利用を促進するための施策を展開してまいります。

関空との共存共栄の理念のもと、りんくうタウンにおけるインバウンドの受入環境整備の促進にも努め、「国際都市」にふさわしいまちづくりを進めてまいります。

りんくうエリアにつきましては、商品開発・販路拡大等補助金「#ふるさと納税3.0」を活用し誘致が決まったヤッホーブルーイング社の(仮称)大阪ブルワリーと、関空アイスアリーナを核とした賑わいのあるまちづくりを推進してまいります。

泉佐野コンベンションビューロー及び大阪観光局、KIX泉州ツーリズムビューローと連携を行い、地域のMICE関連事業者が参画する協議会である「KIXりんくうエリアMICE」の活動を支援し、また、eスタジアム泉佐野を活用したeスポーツの体験機会の提供を通じて、eスポーツ先進都市に向けた取り組みを進め、大阪・関西万博を見据えた国際会議やイベント等のMICE誘致に取り組んでまいります。

さらに、大阪・関西万博に向けて特産品相互取扱協定自治体等とさらなる連携を進め、万博開催時のサイドイベントの創出に取り組み、一層の国際化を推進してまいります。

産業

農業振興につきましては、将来の農地利用、担い手確保などに係る地域計画策定に向け取り組みを進めるとともに、安全で安心な農作物を安定的に供給できるよう努めてまいります。

林業振興につきましては、森林環境譲与税を活用した健全な森林を次世代へつなぐ取り組みとして、森林整備・森林環境教育・泉佐野産木材の普及、啓発に努めてまいります

漁業振興につきましては、「つくり育てる漁業」を推進し、資源保護に努めるとともに担い手育成を支援してまいります。さらに、水産業に対する認識を深めるための国民的行事である「全国豊かな海づくり大会」につきましては、令和8年に大阪府で開催されることから、本市としましても参画に向けて取り組んでまいります。

商工業振興につきましては、地域ポイント「さのぽ」を活用した還元キャンペーンなどの消費喚起策事業に加え、「さのぽ」アプリ利用促進のための取り組みや、ふるさと納税を活用した中小企業者支援に努めてまいります。

地域経済の拡大・循環につきましては、「泉州オープンファクトリー」の開催による工場見学や体験プログラムを通じ、地域の企業や資源の魅力再認識と新たな価値創造を図ってまいります。

地場産業であるタオル産業につきましては、業界や関係団体と連携しながら、販路拡大やブランド認知向上を図るため、世界に通用するブランドづくりのための様々なプロモーション活動に努めてまいります。

また、大都市の若者と市内の企業をつなぐ地域企業体験プログラムの実施や、古民家等の遊休不動産を活用し起業等の機運を高める支援を通じて、遊休不動産の解消のみならず、市外から市内への事業所や従業者の移転・移住促進に繋げてまいります。

南海泉佐野駅周辺の商店街やさの町場エリア周辺等の中心市街地の活性化については、インバウンド客をはじめとした人の流れをつくり、滞在や周遊を促進するために、日本の伝統ある和菓子文化を体験できる「(仮称)いずみさの甘味処」の設置を検討するなど、中心市街地の再生・活性化へと繋げてまいります。また、一般社団法人バリュー・リノベーションズ・さのとの連携により、リノベーションによる歴史文化の面影を残した街並みを生かしたまちづくりを推進するとともに、新しい賑わいづくりや新たな雇用創出、創業の場として事業所の誘致や起業のサポートにも取り組んでまいります。

企業の進出需要に応じ、新たな産業用地を創出するため、泉佐野丘陵緑地(旧泉佐野コスモポリス用地)の未整備部分については、産業集積用地化を図り、企業を誘致することで、地域経済の振興と、雇用、移住・定住の促進に取り組んでまいります。

加えて、構造的な賃上げの実現、労働移動の円滑化のためのリスキリング支援のほか、障害者雇用を促進するため、特例子会社の誘致策を推進してまいります。

雇用・労働

人材の採用にかかる時間やコスト削減のため、スキマ時間を活用した多様な勤務の求人と柔軟な働き方を求めている方をマッチングできるサービス(いずみさのマッチボックス)などを提供することで、幅広い就労支援や就業機会の創出に努めてまいります。

課題となっている労働力不足を解決するための取り組みも継続してまいります。事業所が外国人材を受け入れるにあたり、安定的かつ持続的な事業活動に対して必要な支援を行うとともに、受け入れる企業に定着する基盤の整備を目的とした一般社団法人泉佐野市外国就労者サポートセンターと連携してまいります。また、外国人の就労支援と多文化共生を推進するとともに、留学生を対象とした外国人食堂を実施し、地域社会と在留外国人が共生していくことができる機会を提供してまいります。

さらに、女性等の活躍推進を図るため、テレワークや時短勤務などの働き方改革の推進と、自分に合った働き方が見つけられるサポートや、初期支援等のハードルを下げて起業が可能なサポートをしてまいります。デジタル技術を活用した公民連携による人材の採用にかかる時間や、コスト削減のためのアプリによる隙間時間を活用した多様な勤務などの柔軟な働き方をマッチングできる環境を整備することで、幅広い就労支援や就業機会の創出に努めてまいります。

子ども・子育て、学校教育、生涯学習・スポーツ

地域共助・地域コミュニティ、人権・多文化共生

地域福祉、高齢者福祉、障害者福祉、健康・医療

消防・防災、環境衛生・環境保全、廃棄物処理、生活安全

道路・交通、公園・緑地、上下水道、住宅、市街地整備

挑戦的な自治体経営、財政基盤の確立、進行管理